人生において大切なものとは?「アルジャーノンに花束を」

人生において大切なものとは?「アルジャーノンに花束を」

あなたにとって人生で大切なものは何ですか?

みなさんは、「人生において大切なものは何か?」と問われたら何と答えますか?

知性でしょうか?お金でしょうか?友人関係でしょうか?
人それぞれ違うと思いますが、その問いを訴える小説をご紹介します。
ダニエル・キイス著の『アルジャーノンに花束を』です。

   

幼児並みの知能を持つ主人公が手術で頭をよくする。

『アルジャーノンに花束を』は、32歳にして幼児レベルの知能しかない主人公が、
大学の先生に声を掛けられ、手術により知能を得るお話です。
手術により、天才と呼ばれるレベルの知能を得た主人公が、多くの人とかかわる中で、
愛や憎しみ、喜びや孤独といった様々な感情を味わい、人の心とは何かを知っていきます。

 

小説だからこそ伝わる主人公の変化に注目

本作は、日本でも何度も映像化されているので、小説は読んだことがないけれども、
話は知っているという方も多いと思います。
そういった方にも、ぜひ読んでほしい一冊です。
文章ならではの表現方法が、主人公の知能の向上がよりリアルに伝えるとともに、
物語終盤の切なさを助長します。

 

何度も読み返して味わいたい1冊

『アルジャーノンに花束を』は、「人間関係の難しさ」、「知能と感情の複雑さ」、
「失うものの大切さ」をとても感じる一冊で、読めば読むほど様々な思いがあふれてきます。
興味深いのは、月日が経って繰り返し読み返すと、以前読んだ時とは違ったことを感じることです。

繰り返し読んで、何を思うか都度噛み締めてください。

【参考】
ダニエル・キイス 『アルジャーノンに花束を』 ハヤカワ文庫

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