
(グレン・アーノルド 著/岩本正明 訳『ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ』)
株式会社嶋村吉洋映画企画は、阪急阪神ホールディングス株式会社の大株主となっています。
2026年6月18日の同社発表によると、保有株式数は2,201,000株で、大株主第8位にあたるとのことです。
(参考:株式会社嶋村吉洋映画企画のプレスリリース)
代表取締役である嶋村吉洋さんは、投資の本を読みあさり、知見を蓄えてきたといいます。
中でも「投資家バフェットの本は全て勉強になります。」と語っています。
自身の読書ブログでも紹介していた1冊が、『ウォーレン・バフェットはこうして最初の1億ドルを稼いだ――若き日のバフェットに学ぶ最強の投資哲学』です。
今回は、本書から学ぶバフェット氏の考え方をご紹介します。
投資界のレジェンド、ウォーレン・バフェットの考え方

本書は、若きバフェット氏の成功と失敗を追いながら、企業の価値を見極める投資哲学がどう育ったかを学ぶ本です。
バフェット氏の実績は、長い年月をかけて積み上げた数字に表れています。
彼が率いてきたバークシャー・ハサウェイの株価は、1965年から2025年までの年平均上昇率が複利ベースで19.7%でした。
同期間の米国の代表的な株価指数、S&P500の配当込みの年平均リターンは10.5%。これと比較しても、驚異的な数値です。
60年以上にわたる成果を見ると、その考え方が世界中で学ばれている理由もうなずけます。
本書では、そうした実績につながる若き日の判断を、具体的な投資事例からたどることができます。
株価より、企業が持つ価値を見る
株を買うとき、皆さんは何を見て判断するでしょうか。
バフェット氏が注目したのは、一株を持つことで、会社のどのような財産や利益を分かち合えるかでした。
本書に登場するカカオ豆を保有する企業への投資でも、豆の価値に加え、現金や工場、事業が生む利益まで見ています。
株価の数字だけを眺めていては、こうした価値は見えてきません。
その会社の一部を買うつもりで中身を調べる。
この姿勢が、見過ごされている投資機会の発見につながるのだと感じます。
評判をうのみにせず、自分で調べる
評判のよい会社と聞くと、それだけで安心してしまうことはないでしょうか。
若きバフェット氏は、保険会社GEICOの本社を訪ね、幹部への質問を通じて事業への理解を深めました。
そこで確かめたのは、代理店を介さない販売による低コストと、事故を起こしにくい顧客層という強みです。
数字の背景にある仕組みまで知ることで、自分の判断に根拠が生まれます。
誰かの評価を参考にしつつ、最後は自分で確かめる。そのひと手間を惜しまない姿勢が、長年にわたる実績を支えてきたのかもしれません。
安い企業にも、安い理由がある
値段が安いと、お得な買い物に思えるものです。
しかし、バフェット氏が手がけたバークシャー・ハサウェイの繊維事業は、安さだけでは判断できない難しさを教えてくれます。
設備や資産があっても、それを使って十分な利益を生み出せなければ、経営は苦しくなります。
そこで見たいのが、利益を得るために、どれほどのお金を投入しているかという点です。
売上や利益の大きさに加え、資金の使い方にも目を向けることが、企業を理解する助けになります。
本物を見抜く目を養う

いかがでしたでしょうか。
投資の世界では、未来を正確に予測することは難しいものです。
それでも、綿密に情報を集め、自分で確認して判断する。その積み重ねが、バフェット氏の成功を支えてきたのだと思います。
嶋村さんがバフェット氏の本から学んでいるように、先人の経験を読むことは、自分の判断力を磨くきっかけになります。
本書に描かれた成功と失敗をたどると、企業を見る目は、調査や実践を通じて養われていくのだと感じます。
こうした姿勢は、投資以外の仕事でも役立つのではないでしょうか。
例えば、新しい取引先やサービスを選ぶときも、評判や価格に加え、現場の実態や価値を生み出す仕組みまで確かめてみる。
私も本書の学びを、日々の判断に生かしていきたいと思います。