
嶋村吉洋氏は、実業家・映画プロデューサー、そして個人投資家として活動しています。
2025年からは、経済・金融情報を配信するBloomberg(ブルームバーグ)にも出演し、金融界からの注目をさらに集めました。
また嶋村氏は、阪急阪神ホールディングス株式会社の株主としての一面も持っています。
その背景については、「阪急阪神HDの堅実な経営基盤と将来性に深く共感し、純投資および長期保有を目的としている」と、ワクセルのホームページでも語られています。
(参考;ワクセル主催・嶋村吉洋が阪急阪神ホールディングス株式会社の株式を取得しました)
阪急阪神HDの経営には、創業者である小林一三氏の理念が、今もなお脈々と受け継がれています。
その小林一三氏の半生を綴ったのが、自伝的著書『私の行き方』です。
今回は、『私の行き方』から、小林一三氏の理念をご紹介します。
小林一三氏という経営者

『私の行き方』には、事業家として成功した人物の裏側にある、極めて人間味あふれる哲学が詰まっています。
本書は単なる成功談ではなく、「どう生きるか」という問いに対する実践的な答えが語られている点が特徴です。
ここでは、そのエッセンスをわかりやすくまとめながら、日常や仕事にどのように活かせるのかを考えていきます。
人生は「自分で選び取るもの」
本書を通してまず強く感じるのは、「人生は与えられるものではなく、自分で切り開くものだ」というメッセージです。
小林一三氏は、決して順風満帆な人生を歩んできたわけではありません。
むしろ、挫折や困難を経験しながら、その都度「どうするか」を自ら決断してきました。
その姿勢こそが、後の阪急電鉄や宝塚歌劇といった大きな事業へとつながっていきます。
重要なのは、環境や境遇のせいにしないことです。
どんな状況であっても、自分の意思で選択し、行動する。その積み重ねが人生を形づくるという考え方です。
私たちもつい、「時間がない」「環境が悪い」と言い訳をしてしまいがちです。
しかし本書を読むと、それらはすべて“選択の問題”であることに気づかされます。
仕事は「人の役に立つ」ことで成り立つ
小林一三氏の経営哲学の根底にあるのは、「事業とは人の役に立つことである」という考えです。
利益を追うことはもちろん大切ですが、それ以上に重視しているのが「社会にとって意味があるかどうか」です。
阪急電鉄の沿線開発や宝塚歌劇も、単なるビジネスではなく、人々の生活や心を豊かにすることを目的としていました。
この視点は、現代の仕事にもそのまま当てはまります。
どんな仕事であっても、「誰のために、何の価値を提供しているのか」を考えることで、仕事の意味は大きく変わります。
目の前の業務に追われていると、この視点を見失いがちです。
しかし、仕事の本質は常に「誰かの役に立つこと」です。
そこに立ち返ることで、仕事への向き合い方は大きく変わってくるはずです。
人を大切にする姿勢
どれだけ優れたアイデアや戦略があっても、それを実行するのは人です。
小林一三氏は、そのことを深く理解していました。
彼は、従業員や関係者を単なる「労働力」としてではなく、一人の人間として尊重することを大切にしていました。
その姿勢が、多くの人の信頼を集め、結果として事業の成功につながっていきます。
現代でも「人材がすべて」と言われますが、実際には人を大切にすることは簡単ではありません。
忙しさの中で、つい効率や結果を優先してしまうからです。
だからこそ、本書のメッセージには重みがあります。
人を大切にすることは遠回りのようでいて、実は最も確実な道なのだと教えてくれます。
まとめ

チケットひとつであらゆる場所へ人を運ぶ鉄道。
私も日ごろから利用していますが、その背景には小林一三氏のような経営者の理念が土台として存在しているのだと、本書を通して改めて感じました。
『私の行き方』で語られる内容は、どれも日常の中で実践できるシンプルなものばかりです。
・自分の選択に責任を持つ
・仕事の本質を「人の役に立つこと」と捉える
・常識を疑い、新しい視点を持つ
・人を大切にする
・自分の信念を持つ
これらを少しずつ意識するだけで、日々の行動や判断は大きく変わっていきます。
私自身、社会人として仕事を積み重ねていく中で、本書から学べる小林一三氏の考え方を日々の判断に活かしています。