
ワクセルのサイトでは、注目の映画や作品が紹介されています。
その中で見つけたのが「ペリリュー 楽園のゲルニカ」です。
太平洋戦争時代、日本の委任統治領となったペリリュー島を舞台に、戦争の狂気と、その中を懸命に生き抜く日本兵たちの姿を描いた物語です。
その原作となったのが、武田一義著『ペリリュー ─楽園のゲルニカ─』です。
ユーモラスなタッチの絵の中で、美しいペリリューの自然や、そこに住む人々の暮らし、そして主人公・田丸の視点から描かれる日本兵たちの葛藤が丁寧に表現されています。
史実においても、太平洋戦争末期、この島では約2か月にわたり日本軍とアメリカ軍の激しい戦闘が繰り広げられました。
記録によれば、アメリカ軍は日本軍の約4倍の兵力を有しており、日本兵約1万500人は玉砕したと伝えられています。
しかし、現地パラオの住民の死傷者はゼロ。
当時を知る人々の証言によると、日本兵が民間人に被害を出さないよう配慮し、島民を事前に避難させていたといわれています。
パラオの人々と日本兵との交流。
兵士たちが抱えた葛藤と想い。
そして、すべてを焼き尽くす戦争の狂気——。
「ペリリュー 楽園のゲルニカ」は、漫画という形を通して、当時を生きた人々に思いを馳せさせ、今を生きる私たちに“生きる意味”を問いかけてくれる一冊です。
この春、新たな生活を迎える前に。
自分は人生で何を成し遂げるのか、そのために今年何をするのか。
そんな問いと向き合うきっかけとして、ぜひ手に取っていただきたい作品です。