荒川弘さんといえば『鋼の錬金術師』を代表作とする人気漫画家です。
『鋼の錬金術師』の最終回を収録した雑誌は日本中のコンビニから姿を消し、漫画誌では異例の再掲載が行われました。
また、北海道を舞台に描かれた農業をテーマにした『銀の匙』も映画化されるなど大ヒットを記録しています。
そんなバイタリティ豊かな荒川氏ですが、じつは北海道の元農家という経歴の持ち主でもあります。
農家の実家で働いてきた経験をいかしたエッセイ「百姓貴族」は笑いあり、学びあり、感動あり(?)の作品です。
そして、この「百姓貴族」については2023年8月からアニメが放映されています。
ヒット作を連発し、漫画家というハードな世界で結果を出し続ける体力は、もしかしたら農家としての経験があるからかもしれません。
この記事を書く私自身にも農家の知人が多くいますが、彼らからしても本の内容には共感と驚き連続です。
農家の苦労と生々しい現実を、漫画家特有のユーモアとストーリーで語った「百姓貴族」。
人の営みに欠かせない食の裏側を、ぜひこの本で覗いてみましょう。