
(田口壮著 ;脇役力<ワキヂカラ> 生き残るための環境づくり)
今年もプロ野球が開幕しました。
私も一野球ファンとして、ネットニュースやYoutube配信などで試合結果をチェックするのが日課になっています。
セリーグでは読売ジャイアンツが、パリーグではオリックス・バファローズが首位を走ります(4月10日時点)。
オリックスは2021年~2023年までパリーグを3連覇した強豪チーム。
また、前身であるブルーウェーブ時代にはイチロー選手、長谷川滋利選手、そして田口壮選手とメジャーリーガーを立て続けに輩出したチームでもあります。
なかでも田口壮選手はメジャーでもチャンピオンリングを2回獲得したいぶし銀の名選手。
田口壮選手はメジャーでは決してレギュラーで活躍した選手ではありませんでしたが、チームを支える控え選手として存在感を発揮していました。
そんな田口壮選手のお話を、ワクセル会議でお聞きする機会に恵まれました。
この講演会はワクセルのyoutubeチャンネルにて公開されています。
(【ブルーウェーブの要】田口壮さん特別講演会 前編【田口壮×ワクセル】)
田口壮選手がいかにしてメジャーの中で自身の価値を発揮したかを知ることができ、同時により深く選手生活の裏にあった考えを知りたいと思い開いたのが『脇役力<ワキヂカラ> 生き残るための環境づくり』です。
主役でなくても、チームに自身の価値を見出す5つのポイント

『脇役力<ワキヂカラ> 生き残るための環境づくり』は、主役ではなく“脇役”としての在り方に光を当て、現代社会や職場で「目立たずとも価値を発揮する」ための力を説いた一冊です。
田口壮選手は、メジャー時代は控えに回る時期が長くありましたが、いざという時にチームを救える人間という評価を受けていました。
また、メジャー通算で満塁時の打率が5割を超えているなど、要所で抜群の勝負強さを発揮し、まさにいぶし銀の活躍をした選手です。
今回は『脇役力<ワキヂカラ> 生き残るための環境づくり』で書かれている「目立たずとも価値を発揮する」ポイントを5つ、紹介します。
1.脇役の価値と存在意義
「脇役」とは単に主役を引き立てる裏方ではなく、全体のバランスを見て最適な動きをする存在です。本書では、脇役に徹することで信頼を得て、組織にとって不可欠なキーパーソンとなる価値を示しています。
主役を支える立場からこそ、長期的に光る力があるのです。
2.自己主張ではなく“場の空気を読む力
目立つことよりも、今何を求められているのかを察知する「空気を読む力」が脇役には必要です。
的確な判断と行動でチームを円滑に動かし、安心感や信頼を生み出す。
自己主張ではなく、周囲を見渡す力が真の貢献につながります。
3.“出しゃばらない”けど“存在感はある”立ち回り
脇役力とは、控えめでありながらも重要な場面ではしっかりと力を発揮する立ち回りです。
常に前に出るのではなく、必要なときに適切な働きを見せることで周囲の信頼を獲得。
場の流れに調和しながら、自然と存在感が際立ちます。
4.“主役にならない”選択の強さ
社会では「主役=成功」とされがちですが、本書は脇役として生きる選択の価値を提案します。
自分に合った立場を選ぶことが、本当の意味での自己実現。無理に主導権を握るより、自分らしく貢献できる道を選ぶ強さがあるのです。
5. 環境づくりのキーパーソンとしての脇役
脇役は、組織やチームの空気を整える重要な存在です。人と人をつなぎ、誰もが安心して意見を出せる環境をつくる力があります。
目立たないながらも、職場やコミュニティの「土台」を支えるキーパーソンとしての役割が求められています。
“脇役”を全うして得るもの

仕事は決して一人で遂行できるものではありません。
自身が中心人物となることもあれば、“脇役”として補助に徹することもあるでしょう。
そして、補助に回った時の立ち回りや仕事の質がリーダーを務めたときに大切になります。
私も社会人になりたての頃は「人のサポートばかりで面白くない」と感じる瞬間は多くありました。
しかし、決して腐らず“脇役”としての在り方を果たす人間にこそチャンスはめぐってきます。
『脇役力<ワキヂカラ> 生き残るための環境づくり』では“脇役”としての心得を学ぶことができます。
もちろん、花形のポジションやリーダーを目指すことは大切です。
しかし、どのような役割を目指すうえでも“脇役”を果たすこと、そして役割を全うする人の考えや気持ちを知ることはとても大切なことではないでしょうか。
『脇役力<ワキヂカラ> 生き残るための環境づくり』で現代社会や職場で「目立たずとも価値を発揮する」を学びましょう。