男脳、女脳を理解すれば夫婦円満の知恵が湧く!黒川伊保子「妻のトリセツ」

男脳、女脳を理解すれば夫婦円満の知恵が湧く!黒川伊保子「妻のトリセツ」
ワクセル
嶋村吉洋
妻のトリセツ
モテる
夫婦円満
講談社
黒川伊保子
(出典:講談社「妻のトリセツ」黒川伊保子 著)

こんにちは。
今回は黒川伊保子さん著「妻のトリセツ」(講談社)をご紹介します。

このブログを御覧の皆さんにも、奥さんや恋人の考えが理解しきれずに苦労したことはないでしょうか。

そもそも人間ですから、考え方が違うのは当たりまえ。
とはいえ、実は夫婦間や恋人同士の行き違いには「男脳」と「女脳」の構造の違いが密接に関わりがるのだと言います。

ジェンダー平等の時代とはいえ、根本的に脳や体の仕組みが異なる男女間では意見がどうしても行き違い、ときにはギスギスした空気を作ってしまうもの。

黒川伊保子さんは本の中で、夫婦生活は人生最大のプロジェクトだという言っています。
昔から「夫婦円満のコツは〜」などという言葉が使われていますが、「妻のトリセツ」を読めばその仕組が理解できるかもしれません。

人生最大のプロジェクト(夫婦生活)を勝ち抜く戦略

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嶋村吉洋
妻のトリセツ
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夫婦円満
講談社
黒川伊保子

夫婦生活は一大プロジェクトですが、プロジェクトには無事に進めるためには戦略が必要になりますね。
作者である黒川伊保子さんは「妻のトリセツ」はプロジェクトを達成するための手ほどき書だと言っています。

「妻のトリセツ」には女性の心理状態がとても大きく動く出産時から、結婚後20年以上が経過したいわゆる熟年の夫婦まで、お互いを理解し結婚生活を無事に送るための戦略が詰まっています。
独身の私から見てもとても参考になる部分が多く、「妻のトリセツ」は職場などでの人間関係構築にも役立つでしょう。

それでは「妻のトリセツ」の内容を少しだけご紹介します。

子育てを開始したときの記憶

子供を持った時に、奥さんの変化に戸惑う男性が多くいます。
子育てによる体力的な負担だけではなく、子供に授乳を始めたときお母さんの体は実はかなりの満身創痍。
ついついナーバスになり、夫に冷たい態度を取ってしまいがちです。

とはいえ、このとき夫から妻への態度は要注意。
授乳期の記憶は後の夫婦生活に大きな影を落とす原因になることがあるからです。

女性の脳はもともと過去の体験を感情と結びつけて記憶する傾向が強いと言います。
先程も書いたように授乳期の母体は満身創痍で、いわばネガティブな感情が生まれやすい時期です。
するとどうなるか。

後々、記憶が何かの出来事をきっかけに思い出されたとき、女性脳ではその時に体験したネガティブな感情まで呼び起こされます。
いわば、一瞬で心も体もぼろぼろだったときの記憶を追体験してしまうのです。

当時の苦しい気持ちや出来事を、まるでたった今起きた出来事のように語る奥さん。
しかし子育てを始めたのはもう何十年も前、ということが起こり男性はそのギャップに戸惑い、どうすればよいかわからない、などということになります。

ネガティブな記憶を和らげるには

では、男性はどのようにすれば良いのでしょう。
授乳を始めた時に奥さんにどのように接すればよいのでしょうか。

子育てを始めた際の奥さんはナーバスになりやすく、男性の些細な行動が気になってしまいます。
とはいえ、この時に奥さんに取った行動が後々、それも何十年も立ってから響いてくる。

そこで、まずは落ち着いてどのような性格の女性でも授乳をしているときはとてもナーバスになるという事実を受け入れましょう。
誰にとってもそう、人間であれば当たり前くらいに思えば妻の些細な言動を受け流すことができるでしょう。

このとき、奥さんに取る態度にはコツがあります。
それは、妻としてではなく女友達として接してもましょう。

学校などで異性の友だちと喋る際、
「うん、うん、わかる〜」
と相づちを打ちながら会話した記憶はないでしょうか。

女性の悩みなどは今よりさらに理解できない未熟(失礼!)な年齢の時にも、気安い関係の友達との会話はそつなくこなしていませんでしたか。

社会人の今であれば、女性の同僚と飲み会で愚痴り合うような経験もあるでしょう。

気軽に話していた女友達のように、相槌を打ちつつ気軽に会話してみましょう。
授乳時のネガティブな記憶を少しでも作らないようにするには有効的な手段になります。

共感にはさらなる効果が

とはいえ、男性にとって結論のない話を長く続けるのは大変なもの。
それは男性が我慢できないのではなく、脳の違いによってうまれるものです。

結論や助言に着地を求めがちなのが男性脳。
男性は会話の中でよく「そういうことなら〇〇すればいいんじゃない?」とついつい口を出してしまします。

しかし、女性脳が強く求めているのは「共感」です。
よく、話をよく聞く男性がモテるといいますが、これは女性脳にとって「共感」が大きな意味を持つからです。

女性脳は構造上、共感欲求が高くなっています。
そして女性にとって共感は、ストレス信号を緩和する効果があるのです。
つまり、男性が女性の話を「わかる、わかるよ〜」と言いながら聞く行為はそれだけで女性のストレスを緩和することができるのです。

また、男性側からも女性が共感できるような自分の体験談を語ることも大切です。
難しいことではありません、オチなどがなくてもその日に体験した些細な愚痴や出来事を話すだけでいいのです。

女性脳にとって共感され、共感することはストレスを軽減する行為であると同時に相手への理解を進める行為でもあります。
ネガティブな話をする必要はありませんが、夫から今日の出来事を報告するくらいの気持ちで話すのは実は妻のストレスを緩和するのに有効なのです。

コミュニケーションは戦略

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妻のトリセツ
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夫婦円満
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黒川伊保子

いかがでしたでしょうか。
今回ご紹介したのは「妻のトリセツ」のほんの一部ですが、脳の機能一つとっても考え方の違いが大きく、円満な夫婦生活ためには違いを理解する必要があることがわかったと思います。

すでに結婚している方にはこれからより円満な夫婦生活を送るための指南書として役立つことでしょう。
逆に未婚男性にとってはモテる秘訣を見つけることができるかもせいれません。

女性が読んでみても、「あ〜、だから男性との会話がこんなに食い違うんだ」と理解し夫への対応を工夫するキッカケになるでしょう。

もともと人は他人の考えなど会話なしには理解できないもの。
しかし、その会話ですら異性同士では上手に進めれない事が多いかと思います。
そんなとき、「妻のトリセツ」は事態を打開するヒントになるかもしれませんね。

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