100年時代をどう生きるかの戦略本「LEFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略」

100年時代をどう生きるかの戦略本「LEFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略」

出典 東洋経済オンライン

今回は、東洋経済新報社から2016年に出版され、いまだに注目を集め30万部を突破している『LEFE SHIFT(ライフ・シフト)100年時代の人生戦略』を紹介していきます。

もう、7年経つのかと思うくらい、今もなおよく耳にする「ライフシフト」や「人生100年時代」というフレーズ。この本がきっかけのように思います。

なぜなら本のテーマが、「100年時代の人生戦略」だからです。
要するに、人生をどう生きるかの戦略本として注目されたのです。

今回はこの人生の戦略本を読み解きながら、より良い人生にするためにどう生きるかのヒントをまとめてみたいと思います。

自分の人生をどう生きるか、そのヒントが詰まっている

まずは抑えておきたいポイントと考え方を紹介します。

ポイントは選択肢を持つこと

本の中では、2つのデータに基づいて述べられています。

1つは、2007年生まれの寿命です。
日本の子どもは107歳まで生きる確率は50%だそうです。

もうひとつは、平均寿命が10年ごとに2~3年ずつ延びているということです。
しかも興味深いのは、健康な期間が延びている点です。

単に寿命が延びるのではなく、より健康的に長い期間生きていけるので、あらゆる変化に立ち会うチャンスが増えていくのです。

ということは、より多くの選択肢を持っておくことが、そのチャンスを活かすことに繋がるのだと本では述べています。

ライフステージの考え方の変化

そして、この本の中で欠かせない考え方がライフステージについてです。

これまでのライフステージの変化は、学生→会社務め→老後の3つでした。

それが、人生100年時代、かつ、健康的な期間が延びるということは、老後の期間が延びるということ。
つまり、できるだけ健康に過ごし、より長く働く必要があります。

それに伴い、雇用と資産の捉え方を変える必要があるのだそうです。

3つのステージから新しい「マルチステージ」の形成へ

先ほども述べましたが、これまでは大きく3つのステージ、学生時代・会社員時代・老後でした。

20歳前後まで教育を受け、65歳まで仕事一筋で働き、引退して余生を楽しむ、これが典型的な3つのライフステージ形成です。

特徴は雇用の選択肢が少ないことと、余暇と言われるレクリエーションが存在していることです。

これを脱却してマルチシフトへ移行するというのが、100年時代の人生戦略で重要なポイントだと書かれています。

余暇を楽しむ生き方から、無形資産を構築するという生き方へ

これまでの3つのステージ形成に代わり、マルチシフト型では「エクスプローラー」「インディペンデント・プロデューサー」「ポートフォリオ・ワーカー」に置き換えています。

「エクスプローラー」では生まれてから教育を受ける期間で自分探しや人間関係構築をし、教育期間後は組織に捉われない働き方をしながらも仕事を通じて新しい自分の価値を生み出す「インディペンデント・プロデューサー」となり、有給の仕事をしながら無形資産をつくり「ポートフォリオ・ワーカー」となり引退していく。

一見ステージの移行はこれまでの3つのステージ同様2回のように見えますが、大きく違うことは、余暇は楽しむためのものという「レクリエーション」から、無形資産構築に重点をおき自分を再創造する「リ・クリエーション」に変わっているということです。

リ・クリエーション(再創造)で構築する3つの無形資産

本の中では、リ・クリエーションに移行する時、3つの資産構築を推奨しています。

1、生産性資産
2、活力資産
3、変身資産

それぞれ見ていきます。

  • 生産性資産

これは人的資産とも言われるもので、主に仕事に役立つ知識やスキルのことです。

  • 活力資産

これは社会的資産とも言われるもので、良好な家族・友人関係のことです。これらは心身の健康、健康的な生活を支えるものでもあります。

  • 変身資産

これは、変化に応じて自分を変えていく力です。ここでいう変化とは外的要因で、AI化・スマートデジタル化などテクノロジーの進化や、世界的人口増加・地球汚染問題など地球問題に関する変化です。

大事な考え方は、これら無形資産にも、不動産や株などの有形資産と同様の価値があるということです。

無形資産こそ、100年時代を戦略的に生きるために資産そのものに価値があるだけでなく、有形資産の形成を後押しするという点でも、重要な資産なのです。

価値はメンテナンスをしないと下がりますよね。
ですから、マルチステージの移行期間中に引退するまでは、自分のお金と時間を使ってメンテナンスをしながら構築していくことが大切ですね。

100年時代の人生戦略本を読み解いて

一番感じたことは、人生をどう生きるかは、自分次第だということでした。

これまでは、ある意味で3つのステージという外的要因に左右される生き方から、自分の資産価値をいくらでも上げることができるのがこの100年時代のマルチシフト型。

であれば、うまくシフトしながら自分の資産価値を高める選択をしていきたいと思いました。

人生の戦略本なので読んだことを少しでも、これからの生き方に取り入れてみると良いかと思います。特に実践したい方向けには、『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)2 100年時代の行動戦略』が2021年10月に出版されていますので、合わせて読んでみてはいかがでしょうか。

出典 ライフシフト2 LIFE SHIFT2|100年時代の行動戦略 (toyokeizai.net)

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