今回は仕事の先輩に教えていただいた本を紹介します。本のタイトルは「解像度を上げる」です。
解像度を上げる?何か画質や撮影に関する専門本なのか?と思いますよね。
ですが、こちらは列記としたビジネス本でした。
著者は馬田隆明さん。東京大学でスタートアップ向けの情報提供を行う「東京大学FoundX」の ディレクターという肩書きを持った方です。
ビジネスシーンでそういえば「解像度が足りてない」とか「もっと解像度を上げよう」という会話を聞いたことがある方もいるかもしれません。
今回は「解像度を上げる」必要性とポイントをまとめてみました。
解像度って
解像度が低い状態とは物事の理解が浅い状態、逆に解像度が高い状態とは物事の理解が深い状態を指すそうです。
つまり、解像度は物事の理解の度合いを表します。
また、物事を上手くいかせるためには、一番重要なポイントを特定することが大事だということを、ボーリングのセンターピンに例えて説明していて分かりやすかったです。
解像度を上げるために4つの視点で考える
解像度を高い状態にするために、「深さ」「広さ」「構造」「時間」の4つの視点で考えると良いそうです。
深さ:課題を解決するために具体的に何をすればいいのかを分かるようにすること
広さ:幅広い知識と選択肢の幅を持つこと
構造:考えていることを言語化して図にまとめやすくすること
時間:過去や歴史を知っているからこそ、効果的な解決策を模索すること
『解像度を上げる』の概要とポイントが 5 分で分かる解説 – 🐴 (馬) (takaumada.com) より
これら4つの視点が組み合わさって解像度はできていて、それぞれ深くするため、広くするため、構造と時間の解像度を上げるために大事なことも紹介しています。
深さを手に入れるためには、行動する→考える→行動するを繰り返す、つまり粘り強く行動し続けることが大事。
広さを上げるためには、本を読んだり人の話を聞いて新しい情報に触れること、語彙力を増やすことが大事。
構造を上げるためには、自分の頭の中で考えていることを言語化して図にすることが大事。
時間を上げるためには、同じミスをしないように歴史や過去の失敗をチェックしておくことが大事。
ビジネスにおける解像度を上げる重要性
ビジネスにおいてなぜ解像度を上げるのが良いのか?
それは、お客様の悩みを解決することに繋がるからだそうです。
課題解決のためには、解像度の高い分析ができていることがその成功の鍵とのこと。
まずは4つの視点を組み合わせて課題を深く知ることからスタートなんですね。
ビジネスにおいてもプライベートにおいても、何か解決すべきことがあれば、まずは解決すべき課題をより理解するために、この「解像度を上げる」を手に取ってみてはいかがでしょうか。
<参考>
(1) 【要約】解像度を上げる――曖昧な思考を明晰にする「深さ・広さ・構造・時間」の4視点と行動法【馬田隆明】 – YouTube