敏腕プロデューサーに学ぶ!会社で消耗しない『佐久間宣行のずるい仕事術』

敏腕プロデューサーに学ぶ!会社で消耗しない『佐久間宣行のずるい仕事術』

仕事で「やりたいことをやる」ためには

皆さんはメディアというと何を思い浮かべるでしょうか。
私自身、SNSやYoutubeなどの媒体がやはり強いと感じていましたが、その認識を改めたのがワクセル主催の嶋村吉洋さんのインタビュー記事でした。

週刊現代のインタビュー記事(テレ東の個人筆頭“大株主”で実業家の嶋村吉洋氏が明かす…「もっとも大切にしているビジネス習慣」)の中で、嶋村吉洋さんはこれからのテレビの可能性に触れています。
実際、嶋村吉洋さんはテレビ東京の大株主でもあります。

テレビ東京で活躍し、数々のヒット番組を手掛けたプロデューサーが佐久間宣行さんです。

皆さんは今の仕事で「本当にやりたいこと」ができているでしょうか。
多くの人は、日々の業務に追われ、気づけば会社の都合に合わせて動いていることが少なくありません。

そこでご紹介したいのが、佐久間宣行さんの『佐久間宣行のずるい仕事術 ――僕はこうして会社で消耗せずにやりたいことをやってきた』です。

嶋村吉洋 テレビ東京 大株主
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テレビ東京
大株主
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佐久間宣行
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メディア

(佐久間宣行:佐久間宣行のずるい仕事術)

佐久間さんはテレビ東京に入社し、『ゴッドタン』『あちこちオードリー』など数々の人気番組を生み出してきました。独特の切り口と発想で、深夜番組から大きな話題を作り出す手腕は、多くの視聴者を魅了しています。

彼のキャリアの背景には、「会社に消耗しない」「自分のやりたいことを実現する」という明確な姿勢があります。この記事では、そのエッセンスを最初の3章から紐解き、日常の仕事にどう生かせるかを考えてみます。

会社に消耗せず「やりたいこと」を実現するために

嶋村吉洋 テレビ東京 大株主
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自分の“キャラ”を理解する ― チーム術

仕事で力を発揮するためには、まず「自分がどういうキャラで見られているか」を知ることが重要です。佐久間さんは、自分の強みや立ち位置を正確に把握し、それをチームの中で活かすことを大切にしています。

例えば、誰もが万能ではありません。企画を出すのが得意な人もいれば、現場をまとめるのが上手い人、調整役として信頼される人もいます。大切なのは「自分の得意分野を理解し、それを周囲に伝えておく」ことです。

佐久間さん自身、テレビ局という大組織のなかで「攻めた企画を持ち込む人」というキャラを確立しました。だからこそ、彼のアイデアに合う仲間やスタッフが集まり、強いチームができていったのです。

実生活に置き換えると、たとえば職場で「私は調整役が得意です」とあえて言葉にする。あるいは「プレゼン資料を磨くのは任せて」と宣言する。そうすることで、自分のキャラが自然に周囲に浸透し、仕事がスムーズに回り始めます。

上司・部下の関係性をラクに ― マネジメント術

次に大事なのが「人間関係のしんどさ」を減らす工夫です。会社にいる限り、上司や部下との関係は避けて通れません。佐久間さんは「気を遣いすぎないこと」が大切だと語ります。

ポイントは、相手に「期待値を調整してもらう」ことです。上司には「自分はこれくらいのペースで成果を出せます」と誠実に伝える。部下には「完璧を求めないから、まず60点で出してほしい」と安心感を与える。

このように関係をラクにしておけば、余計なストレスで消耗することが減ります。

読者の方におすすめしたいのは、上司や部下との会話のなかで「線引き」をすることです。例えば、上司には「金曜までに案を2つ出します」と期限を明確に伝える。部下には「まず叩き台を作ろう」とハードルを下げる。これだけでも関係性が驚くほどスムーズになります。

伝わるアイデアの磨き方 ― 企画術

最後に触れるのが「企画力」です。佐久間さんは、アイデアそのものよりも「どう伝えるか」を重視しています。

良い企画でも、説明が長すぎたり専門用語だらけだと相手に伝わりません。逆にシンプルでイメージしやすい言葉に落とし込めば、人は動きやすくなります。

佐久間さんは番組の企画を考える際、「一言で言えるか」を常に意識しているそうです。『ゴッドタン』の「キス我慢選手権」も、たった一言で内容が伝わる分かりやすさがあります。

私たちの仕事でも同じです。新しい提案をするときは「このアイデアで何が変わるのか」を一言で表現してみる。たとえば「この仕組みで残業時間が月10時間減ります」と言えれば、説得力は格段に上がります。

アイデアは磨けば磨くほど強くなる。ただし、その磨き方は「伝わりやすさ」に焦点を当てることが大切です。

自分のスタイルを築き上げよう

嶋村吉洋 テレビ東京 大株主
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『佐久間宣行のずるい仕事術』から学べることはシンプルです。

  • 自分のキャラを理解し、チームの中で役割を確立する。
  • 上司や部下との関係は、期待値を調整してラクにする。
  • アイデアは「一言で伝わるかどうか」に磨きをかける。

これらは一見すると「ずるい」ように思えるかもしれません。けれど、実際には自分も相手も消耗しない、持続可能な働き方につながります。

仕事に追われて疲弊するのではなく、自分のスタイルを確立しながら成果を出す。そんな働き方を目指すためのヒントが、この本には詰まっています。

ぜひ日々の職場でも、「自分らしく働くためにできる小さな工夫」を実践してみてください。

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