オールドルーキーの成功の秘訣!安彦 考真 著「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(前編)

オールドルーキーの成功の秘訣!安彦 考真 著「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」(前編)
安彦考真 
Jリーガー
サッカー
オールドルーキー

(安彦考真:おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ)

40歳1か月と9日。
Jリーグ史上に残る、偉大な最年長【初】出場記録を打ち立てた安彦 考真選手。
少年時代からプロを目指すも、ケガにより断念した夢のフィールドに立った彼の年収は、なんと驚きの120円。

なぜ、安彦氏は一見無謀にも見える挑戦をなしとげることができたのでしょう。
なぜ、安彦氏は数々の困難を乗り越えてオールドルーキーとなれたのでしょう。

「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」はそんな安彦選手が歩んだ軌跡が描かれています。
本著は、40歳を超えたオールドルーキーのストーリであるのと同時に、現代を生きるビジネスマンにも通じる成果を出すためのヒントが詰まっています。

今回は「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」に学ぶ成功の秘訣を、前後編の記事に分けてご紹介します。

自分の心の声に、正直に耳を傾ける

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お金に縛られることでやりたいことができないのなら、一度すべてを捨てるべきではないか。
そんな思いこそが、20代の頃に諦めたプロサッカー選手を再び目材、”実質0円”Jリーガーとなった僕の原点だった。
~安彦 考真 著「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」p13~

安彦氏は20代の頃、プロサッカー選手になる爆ひたむきに努力を続ける1選手でした。
しかし、志まであと一歩のところを大怪我により断念。
以降はスポーツのマネジメントに関わります。

年収は1000万円を超え、順風満帆なサリーマンとして過ごしていました。
仕事を始めた当初は持ち前の負けん気で仕事に携わった安彦氏。
しかし、年収や立場が上がるにるつれ、周囲に忖度した自分に徐々に違和感を覚えます。

心に火が付いたきっかけは、仕事を通して関わった子供たちがひたむきな姿勢で目標に向かい挑戦を続ける姿でした。
自分の目標のため、クラウドファンディングに挑戦する学生。
集まったお金は300円ほどでしたが、どこか守りに入った自分に違和感を持っていた安彦選手は、挑戦する子供の姿に衝撃を受けます。

自身の思いに正直に向き合い、心に火が付いた安彦氏は周囲の反対を押し切り退社。
そこから再びJリーグの舞台に立つべく、努力の道のりが始まります。

夢に必要なものを逆算で考える

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「仮に所属クラブから0円提示をされたとしても、別の方法でお金を集めることができたら現役を続けられるじゃないか」
~安彦 考真 著「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」p23~

再びサッカー選手に目指す安彦選手に、夢を求める多くの人がぶつかる壁が出現します。
お金の問題です。
多くの人が夢や目標を未達で終わるのは、お金をはじめとする問題を超えられないことにあります。

しかし、安彦選手は違いました。
クラウドファンディングで選手生活に必要なお金を集めることを目的に活動を開始したのです。
壁があるからできないのではなく、夢までを逆算し壁を超える手段を考える。
これは、目標を達成するのに欠かせない能力に違いありません。

また、安彦選手はクラウドファンディングでお金を集めるもう一つの目的を、新しいプロアスリートのモデルケースとなることと位置付けました。
プロ選手としての年俸がなくても他で資金を賄えばアスリートとして生きていくことができる。
それをクラウドファンディングを通して実現する。
そんな世界で初となるアスリートの姿を描いたのです。

結果、クラウドファンディングによりプロとしてトレーニングを行うための費用をつくることに成功。
安彦選手は手段と同時に明確なビジョンを描き出し、壁のひとつを突破していきます。

手持ちのカードで勝利へのビジョンを描く

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40歳のおっさんが、持久力で20歳の選手に勝つのは難しい。ただ、ゴール前での10メートルダッシュや1回のヘディングで勝てばいい。
~安彦 考真 著「おっさんJリーガーが年俸120円でも最高に幸福なわけ」p26~

クラウドファンディングで得た資金でプロのコーチと契約し、トレーニングを開始した安彦選手。
そこに再び壁が立ちはだかります。
それが年齢です。

トレーニングを開始した安彦選手は39歳。
いくら20代の頃はプロを目指していたとしても、体の衰えは顕著です。
そこで、安彦選手は自身の手札でできる最高の戦い方をイメージします。

それが90分で結果を出すのではなく、5分や15分というピンポイントの時間で活躍する選手でした。
持久力や筋力は年齢による限界がある。
だからこそ、短時間でピンポイント、90分の中で残り5分で結果を出せる選手になる。

ないもねだりではなく、自身のカードでの最大限の成果をイメージし努力する。
自身の考えをコーチ陣に伝え、安彦選手のトレーニングは着々と進みます。

まとめ

いかがでしたでしたでしょうか。
ここまでの文章では決断する、逆算する、自身の現状から成功のビジョンを描き集中する安彦選手の姿を紹介しました。

ここまでの内容で、日々を生きるビジネスマンにとってヒントも多くあったことと思います。
なにか言い訳にして挑戦をあきらめてないでしょうか。
障害があることが、それすなわち目標が未達で終わる原因と考えていないでしょうか。
ないものねだりばかりで、成功のための戦略を考えることをあきらめてませんか。

安彦選手の姿は、ビジネスでの生存戦略も教えてくれています。
記事の後編でも、安彦選手がピッチに立つまで軌跡を追っていきます。

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