ゴルゴ松本が教える!人生を変える漢字の名言
「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」

ゴルゴ松本が教える!人生を変える漢字の名言<br>「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」

「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」
ゴルゴ松本
文藝春秋BOOKS
命の授業
(参考:文藝春秋BOOKS「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」

モヒカン頭に強面、それでいて人情味のあるキャラクターで愛されるお笑い芸人のゴルゴ松本さん。
片足で立ち、両手を水平からやや下げながら「命!」と叫ぶお馴染みのネタを思い浮かべる方も多いかと思います。
当時の小学校では休み時間のたびに「命」のモノマネをする子供で溢れていたとか。

ゴルゴ松本さんはお笑い芸人としての活動の一方、全国の少年院を訪問する活動を続けています。
社会復帰を目指す子どもたちに漢字の成り立ちから人生の格言を伝える2時間ほどの授業。
ご自身の「命!」のネタにちなみ「命の授業」と名付けられた活動をゴルゴ松本さんは10年以上も続けています。

時に笑いを交えながら、漢字で名言を表しわかりやすく、優しく少年たちに人生訓を説くゴルゴ松本さん。
今回ご紹介する「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」は、そんなゴルゴ松本さんの経験から生まれた本になります。
ゴルゴ松本さんの伝える漢字と人生訓、名言の一端を学んでみましょう。

漢字で学ぶ人生訓

「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」
ゴルゴ松本
文藝春秋BOOKS
命の授業
(参考:かわしま進学塾KAWASHIN ゴルゴ松本の『命の授業』に超感動!!!「苦しいことがあるから人は成長できる」

ゴルゴ松本さんはなぜ漢字の成り立ちから人生訓を伝えるのか。
そのきっかけは2006年、リーマンショックの影響から自身の仕事が激減したことから始まります。
ゴルゴ松本さんは当時、空いた時間を読書に当てたといいます。

それまでは特に本を読む量が多いほうではなかったそうですが、読書を続ける中で日本の歴史などに
興味を持ち、漢字の成り立ちなどを学ぶに至ったそうです。

ご自身の経験から暇の時間、つまり「ひ間」の時間に何をするかが大切だと言います。
ゴルゴ松本さんが「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」で語る言葉の一部をご紹介できればと思います。

『話』

会話は心を豊かにしてくれる手段です。
会話を続けることができる子供が少なくなっているといいます。
現在は、新型コロナの影響からリモートワークでまともなコミュニケーションもなく1日を
終えてしまう方も多いでしょう。

だからこそ、「なんとなく」でも「間違っていても」きちんと答えて話を続けることが大切だといいいます。
ゴルゴ松本さんが少年院を初めて訪れたとき、富士山についての話題になりました。
その時は子供との間でこんな会話があったそうです。

「富士山の高さは知っている?」
「6000メートル!」
「それはキリマンジェロくらいだなあ」
(参考:「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」p17)

富士山の高さは3,776メートルです。
子供の答えは正解ではありません。
それでも、ゴルゴ松本さんとの会話は続いていきます。

話の内容が間違っていても、なんとなくでもいいんです。
そこに話が生まれます。
そして話は人の心をつなぎ、人生を豊かにしてくれます。

『努力』

大切なのは努力ではなく、努力という名前の準備をすること。
努力は誰かにやらされるものではありません。

来るべき自分の将来、自分の理想の未来に向けた準備だとゴルゴ松本さんは言います。
「努力」の大切です。

しかし「もっと努力して」「まだまだ努力が足りない」といった言葉を投げかけられ、心が傷つき少年院に入った子供も多くいるのです。
努力の「努」の字には奴隷の「奴」がはいります。

人に強制された努力はそれこそ人が忌避するもの。
だからこそ前向きに、自分の目標のために「準備をする」と考えましょう。
明るい未来、好きなことに向かって準備をする力は何物にも勝るパワーがあります。

ゴルゴ松本さんはこうも言います。
「好奇心」って「好きな心で奇跡を起こす心」って書くでしょ。これ、僕が作った言葉じゃない。昔の人がすでに言ってるんですよ!
(参考:「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」p31)

『間』

「間」の使い方を学ぶこと、空いている「間」になにを詰めていくかが大切です。
もし暇なら「ひ間」の「間」に何をするか、考えるのが重要だとゴルゴ松本さんは語ります。

ただ漫然と過ごした時間は糧になりません。
しかし、自身が決めたことのために使った「間」はやがて大きな力になります。

野球を「間」に入れ続けた人なら野球が上手になるでしょう。
勉強に「間」を使った人はテストの成績がよくなるかもしれません。

「間」の使い方を学ぶのもまた勉強です。
何が糧となり、どんな言葉を発していればその間が自分の将来に活かすことができるのか。

トライ・アンド・エラーで「間」に何を詰めるのか、どのように詰めるのか常に考えることが大切です。
間を学ぶのが「人間」で、一人じゃ学べないから「仲間」がいて、違うことを「間違い」というのだから
(参考:「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」p77)

漢字の格言で命を磨く

「ゴル語録 命を磨くための50の言葉」
ゴルゴ松本
文藝春秋BOOKS
命の授業
(参考:長崎県平戸市 「12月15日 出張!ゴルゴ塾命の授業」)

いかがでしたでしょうか。
ゴルゴ松本さんが漢字を通して伝える人生訓の一端が知ることができたと思います。

昔の人が生活の経験から漢字の成り立ちを生み出し、やがて文字にしたのでしょう。
漢字の成り立ちには数え切れないほどの物語と不思議な力が宿っています。

人の心は自身が発する言葉でできているといいます。
漢字の成り立ちを知り、意味を知り自身の心を育み人生を豊かにしていきましょう。

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