パッと目についた本書、表紙にインパクトがあり思わず手に取っていました。
今回は、かんき出版より柿内尚文さんの著書の『バナナの魅力を100文字で伝えてください 誰にでも身につく36の伝わる法則』を紹介いたします。
著者である柿内尚文さんは元々は大手広告会社で勤務。そこでの経験を経て出版業界に転職。現在、アスコム取締役。
長年雑誌や書籍の編集に携わりこれまでに企画した本やムックの累計発行部数1000万部以上を記録、10万部を超えるベストセラーは50冊以上に及ぶ。
また、本や雑誌の編集だけでなく、編集の手法を活用した企業マーケティングや講演、セミナーなど多岐にわたり活動しています。
編集者として長年「伝える」仕事をしてきた中で、様々な技術を自分なりに蓄積してきた結果、”伝え方”の本の執筆に至ったと、柿本さんは感じているそうです。
この話を聞くと元から人と話すことが得意であったのかというと、実はそうではないそうです。
本書を手掛けた柿内尚文さんですが、元々は人前で話すのも伝えるのも超が10個付くほど苦手だったことを学生時代の恥ずかしい体験を基に本書で語られています。
人前で話すことが苦手だった柿本さんを変化させたのは”性格と仕事を切り離した”ことだそうです。
僕自身、今回”バナナの魅力を100文字で伝えてください”のフレーズや今よりもっと伝え方が上手になったらいいなと思いで購入しましたが、筆者の苦手だったところから変化したエピソードを聞くと、自分も伝え方が上手になるかもと今からワクワクしております。
そんな感じで、本書の伝わる36の内いくつかの内容をご紹介させていただきます。
人は伝わったことで判断する
こちらのタイトルを見てみなさんはどう感じましたか?
僕自身はそんなの当たり前じゃん、何を今更と思ったのが正直な感想です笑
しかし、本書を読み進めていく内に実際のところ、当たり前と思っていたことが日常生活の場面に置き換えると中々できてないなと思いました。
もしかしたらみなさんにも当てはまることがあるかもしれません、一緒に確認していきましょう。
ところでみなさんは「メラビアンの法則」というのをご存知でしょうか。
アメリカの心理学者アルバート・メラビアンが提唱した非言語コミュニケーションの重要性を説いたものになりますが、見た目が9割や第一印象は3年続くなどが該当いします、こちらは聞いたことがあるのではないでしょうか。
「見た目」という情報が相手に伝わる判断材料となり逆に心の内など、目に見えない部分は判断材料になりにくいと筆者は述べています。
確かに、一つの例ですが夫婦の仲が悪くなる原因の一つにコミュニケーショ不足があるとよく聞きますが、
“自分のことを分かってくれるはずだからわざわざ伝えなくても大丈夫”
“言わなくてと分かってもらえるはず”
など、思い込みによって言葉のキャッチボールを怠ってしまうのが原因なのかもしれませんね。
脳内のチューニングする法則
まず始めに自分が思っていることと相手が思っていることは、結構な頻度で違っているということを前提に置いておいた方がいいなと思いました。
例えば、自分が簡単だと思っていることが、相手にとっては難しいこと、そういった経験はありませんか?
自分の仕事場で起きた例です笑
元々持っているポテンシャルや仕事に携わった経験年数が違うので、当たり前と言えば当たり前なのですが、それを自分ができるから、相手もできるだろうと思い続けていたら、いつかは関係が悪くなると思います。
こういうコミュニケーションの不一致を「脳内チューニング」することで改善することが可能と筆者は述べています。
脳内チューニングとは一体どういうことでしょうか。
(脳を解剖して覗くことではありません笑)
脳内チューニングとは、お互いの脳の中にあるゴールとイメージを共有する作業と筆者は述べており、ポイントは下記の3つあるとのこと。
①相手とのゴールを共有する。
②「質問」でチューニングする。
③お互いの頭の中を見える化させながら進めていく。
僕が特に印象に残ったのは、
②「質問」でチューニングする、です!
チューニングをギターで例えると、音を鳴らして徐々に合わせていくことですが、質問でチューニングは相手の脳の中を探るのが目的です。
いかがでしたでしょうか、僕自身、今から実践していきたいと思ったのは、何かを伝えるべきことがある時は、心の内に抱え込むのではなく、ちゃんと相手に伝えようと思ったことです!
こちらの本は読んだ後、すぐに実践できる内容のものが多く書かれています。
コミュニケーションが上達したことで、周りとの関係が良好になったらとても最高ですよね。
みなさんも是非実践してみてはいかがでしたでしょうか。