誰にとっても必要!リーダーの自分を創りあげる本

誰にとっても必要!リーダーの自分を創りあげる本

みなさん、「リーダーシップ」と聞くと何をイメージしますか。
・会社であれば管理職、経営者、学校であれば学級委員長や部長
・カリスマ性がある人
・漫画ワンピースの主人公「ルフィ」のような存在
わたしが思うリーダーシップとは、強い信念を持ち、影響力がある。チームをまとめたり、指導したり、みんなを引っ張って行ける。
そして、だからこそ、誰からも信頼されて、慕われる。
自分に自信があり、周りを巻き込みながらも描いた未来を実現していく力がある。
そんな人なりたいな。と思っているときに出会った本があります。

リーダー論
引用:講談社BOOK倶楽部 リーダー論 著:高橋みなみ(AKB48)

『リーダー論(著者:高橋みなみ)』です。
この本から誰でもリーダーの自分を、自分で創りあげられることを教えてもらいました。

この本は、高橋みなみさんが24歳の時に書いた本です。
AKB48の10年間で経験してきたことをまとめたものであり、AKB48グループ総監督という大きな役割を通して身につけたリーダーシップ、努力の仕方やスピーチ術がぎゅっと詰まっています。

チャンスを掴み決意してリーダーになる

手のひらを太陽に

AKB48は、姉妹グループも含めて総称「AKB48グループ」と呼ばれています。
そして、国内に48グループあり、総勢300名以上、海外も合わせると500名以上のメンバーがいます。
そのAKB48グループをまとめあげるのが「AKB48グループ総監督(通称:総監督)」の仕事です。
2012年に初めてできた肩書で、その初期就任が高橋みなみさん(愛称:たかみな) でした。
(参照:『リーダー論』より)

2014年のときには、「総監督といえば高橋みなみ」と呼ばれるぐらい当時は多くのメンバーからも理想のリーダーとしてものすごく支持されていました。
本にも書かれてますが高橋みなみさんは、AKB48に入りたての頃、リーダーをしたいとか、なれるとも思っていなくて、むしろ人見知りでみんなの足を引っ張らないようについていくのが精一杯だったそうです。
最初に彼女自身について語ってます。

「トークも必ず面白いことを言えるかというと、けしてそんなことはない。」
「私には才能がないから、AKB48に10年間いたんだと思います。自分に才能があったら、もっと早く卒業していたかもしれません。」
「ダンスだってもともと劣等生だし、歌だってそれほどうまくない。」
(引用:『リーダー論』より)

そこからチームの憧れの先輩リーダーが卒業してしまい、残されたチームメンバーで誰もまとめる人がいなくなってから初めてリーダーという役割をしはじめます。
その後キャプテンという肩書をもらい、やがて総監督に就任することになります。

「そうか、みんなを引っ張るリーダーが、このチームにはいなくなってしまったんだ。だったら、私がやってみようかな。」
(引用:『リーダー論』より)

彼女はカリスマ性があった人ではなく、リーダーシップのある人でもなかったということ。ほんの小さなチャンスを掴んで、リーダーになると決意したからリーダーになれます。

媚びずに応援されるリーダー

Fight

とにかく人数の多いAKBグループでは、もちろん彼女より歳が上の方がチームにいることもあったそうです。それでも年下の自分の話を聞いてもらうために、コミュニケーションの仕方を意識的に変えて工夫をしていました。
その一つが、「嫌われない年下」というスタンスです。

「苦手だったダンスを誰よりも練習する」
「わからないことや苦手なことを同じ年ではなく先輩に聞く」
「楽屋の掃除をきちんとする」
(引用:『リーダー論』より)

媚びずに応援されるような「嫌われない年下」「可愛がられる後輩」になる努力を徹底的にしてきたそうです。
チームの為に一生懸命頑張ってる人は応援したくなります。

もう一つが、「手本を示す」ことです。

「「遅刻をするな」と言いながら、リーダーが遅刻していたら最悪ですね。」
「リーダーという肩書は、みんなが言うことを聞いてくれるツールだと思うのは大間違いです。むしろリーダーという肩書は、みんなの目を厳しくさせるツールだと思ったほうがいい。」
(引用:『リーダー論』より)

1:1で対話し理解をしてから全体をまとめる

1対1の対話

全体をまとめることを考える前に、一人ひとりとつながることが大事なんだそうです。
地道なことですが、高橋さんはメンバー、一人ひとりとコミュニケーションをとっていくことを大事にしてきたそうです。
メンバー同士の人間関係を理解したり、自分ができることはとにかく実践していったんだとか。

「全体に「おはよう」とか「おつかれ」とか声をかけるのではなく、名前を読んで声をかけるよう意識する」
「自分のことをみてくれてる」、「この人を信頼できる」と思ってくれるよう自分から声をかけて、なんでも聞いてあげる
「ヘラヘラして、コミュニケーションの壁を低くする」
「叱るときには逃げ道をつくる」
(引用:『リーダー論』より)

自分で接しやすいキャラを務めたり、相手の本音を出せるように気づかいをしながら一人ひとりと関係をつながることを意識します。
そのあとに、全体をまとめていきます。

チームがパワーアップする為には「任せる」

次世代へのバトンを渡す

人数が多くなっていくと全部を見ることがだんだんできなくなります。
高橋さんも「AKB48グループ総監督」の肩書をもらってから300人以上のメンバーを全部見るのは無理だと気が付き、だとしたら、各チームリーダー的存在の人とひとりひとりつがりながり、各所属するリーダーに「任せる」ことをシフトチェンジしていったそうです。
そして「任せる」ことは、チームのスキルアップにもなります。

「「任せる」ことは、さまざまなメリットがあります。自分の仕事が軽減される.......というのももちろんですが、もっと大きなメリットがある。メンバーが成長できる、ということです」
「わたしの考えが100%あってるわけではないし、いろんな可能性をみんなに見せてもらって、みんなでアイデアを練りあげたほうが、未来の可能性はどんどん膨らんでいく」
(引用:『リーダー論』より)

彼女が、10年を節目に卒業していくことは、単に離れることではなく、それまで投げ出さずに自分の可能な限り努力して、未来のグループの可能性を任せて託すことをきちんとするからこそチームがレベルアップしていけるのだと思います。

まとめ「誰でもリーダーになれる」

この本を読んで一番感じたのが、高橋さんはとても特別なことをしたわけではないし、誰でも努力していけばリーダーになれる!ということ。

リーダーになる人に、「生まれながらのカリスマ性」は必要ないということです。チームのことが好きで、みんなを引っ張りたい、という強い気持ちがあればいい。その気持ちを、ちゃんと行動に移せばいい。だから──。誰でもリーダーになれる。
(引用:『リーダー論』より)

チームを愛して、自分が引っ張って行く!と決めて試行錯誤しながら行動し続けてきて、一つ一つ積み上げてきたから自信をもって言えるし、もともと才能がないから努力し、変わってきたことを証明しています。
この本を読んで勇気を与えてもらいました。
なにか、落ち込んだ時や失敗したときに励みになっていく本だと思います。
なんども読み返しながら、「リーダーシップを自分で創り上げられる」と念じ行動していきます。

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