2023年のプロ野球は阪神タイガースの優勝で幕を下ろしました。
タイガースは巨人と並び、プロ野球黎明期から存在する球団であり今回で38年ぶり、2度めの日本一です。
道頓堀は歓喜に包まれ、まさに猛虎吠える一夜となりました。
チームが優勝した影に選手の努力はもちろん、監督の手腕やそれを支えるコーチ達の活躍があったことでしょう。
そこで今回は本ブログ「仕事の本棚」に掲載された阪神タイガースの元選手や監督が執筆した本、関連書籍を記事とともに振り返りたいと思います。
魔球「ストレート」の守護神、藤川球児の奇跡:火の玉ストレート
出典:火の玉ストレート – 日本実業出版社
記事はこちら:藤川球児選手の22年間のプロ野球時代から学ぶアスリート式目標達成術『火の玉ストレート』
火の玉ストレートと呼ばれる剛球を武器に、阪神タイガースの守護神として活躍した藤川球児選手。
2006年のオールスターでカブレラ選手(西武)と小笠原選手(日本ハム)に対して行った予告ストレートは、プロ野球史でも名場面として語られています。
宣言通り10球連続で投じたストレートで、当時屈指の強打者だった2人を三振に仕留めた姿に痺れたファンも多いのではないでしょうか。
日本球界、メジャーリーグ、独立リーグと渡り歩き最後には古巣である阪神タイガースで現役を終えた藤川選手。
積み重ねた243セーブ、163ホールドが評価され2022年には特例措置により名球会入りも果たしています。
伝統ある球団で、長きに渡って守護神の重責を負い続けてきた藤川選手。
数々の名選手を薙ぎ払ってきたストレートと言う名の魔球が生まれた秘話、そしてその裏にあった藤川選手の思いが綴られた1冊になっています。
受け継がれる選手育成の精神:凡人を達人に買える77の心得
(出典:Amazon 凡人を達人に変える77の心得)
記事はこちら:野村監督に学ぶ!名将が語るビジネスにも通じる勝利の心得
プロ野球において育成の名匠といえば誰もが思い浮かべるのが野村克也監督。
選手としては王貞治氏に続く歴代2位となる657本のホームランを放ち、監督としては黄金期ヤクルトで3度の日本一を達成しています。
伸び悩む選手、一度は引退すら覚悟した選手の能力を引き出す手腕は「野村再生工場」とまで呼ばれました。
阪神タイガースでも指揮を取り、その時に指導した選手の一人が現在、日本ハムで監督を務める新庄剛志氏です。
今年の日本ハムはリーグ最下位に終わったものの、伸び悩んでいた清宮幸太郎選手をはじめとする若手の台頭が目立ち、野村氏の教えを受け継いだ新庄監督の手腕が伺えます。
そんな野村イズムを感じ取れる1冊「凡人を達人に買える77の心得」。
一流のビジネスマンにも通じる仕事術を学びましょう。
未来の幸福を前祝い!勝利を呼び込め!!「予祝のススメ 前祝いの法則」
(出典:フォレスト出版 前祝いの法則)
記事はこちら:ワクセル講演会で出会った名著。「前祝い」で目標達成!『予祝のススメ 前祝いの法則』
最後にご紹介するのは、阪神タイガース前監督である矢野燿大監督も実践した「予祝のススメ 前祝いの法則」です。
作者である大嶋啓介さんは阪神タイガースのメンタルコーチを務めました。
予祝とは未来に起こる明るい出来事を前もって祝うことで、現実のものとして引き寄せる考え方です。
日本では古来からあった教えであり、例えばお花見は満開の桜を秋に実りに見立てて祝うことで、その年の豊作を祈願したとされる説があります。
大嶋啓介さんは株式会社てっぺんの取締役会長の傍ら、予祝を通したメンタルコーチを広める活動を行っています。
眼の前や明日の仕事に忙殺されて過ごすより、明るい未来を予祝し将来を作っていきましょう。
「予祝のススメ 前祝いの法則」はきっとその力になるはずです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回の記事をきっかけに、過去ご紹介したアスリートの本や本ブログの記事を振り返っていただけると幸いです。
今年の野球界はWBCの世界一から始まり、甲子園では100年越しの悲願となった慶應の優勝、海の向こうではアジア人初となる大谷翔平選手がメジャーでホームラン王を獲得、そして阪神タイガースが創設以来2度めの日本一を達成し多くの勇気を与えてくれました。
プレーを通して感動を与えてくれるアスリートは偉大ですが、我々もまた日々切磋琢磨する「ビジネスアスリート」であることを忘れてはいけません。
アスリートがトレーニングで体を鍛えるように、私達もまた本を通して自分を高めていきましょう。
このブログが、皆さんの成長を手助けする一助になれば幸いです。