プロ野球監督が語るチーム作りの極意『機嫌のいいチームをつくる』

プロ野球監督が語るチーム作りの極意『機嫌のいいチームをつくる』

(吉井理人 著『機嫌のいいチームをつくる』)

ビジネスを円滑に進めるには、チームがより良い状況に保たれている必要があります。
『機嫌のいいチームをつくる』は、スポーツという具体的な場面を背景に、組織運営やリーダーシップについて書かれた一冊です。

作者はプロ野球千葉ロッテマリーンズ監督の吉井理人氏。
一般的に、チームの成功や成果を追求する際、「効率性」「成果主義」「厳しい管理」などが重視されがちです。
しかし、吉井氏は「機嫌の良さ」という一見抽象的な要素を軸にしており、この視点が非常にユニークです。
吉井監督は、メンバーが前向きな気持ちで取り組める環境こそが本当の意味での成果を生むという考えのもと、チームを作り上げています。

本書は野球の現場で得た経験をベースに書かれていますが、語られる内容はスポーツに限らず、あらゆるチームに適用できる普遍性を持っています。
例えば、心理的安全性の確保や個人の特性を活かすことは、ビジネスや教育現場でも重要な課題です。
リーダーは「指揮官」ではなく「支援者」であるべきという考え方は、現代のリーダーシップ論に通じる考え方です。

スポーツファンはもちろん、ビジネスパーソンや教育関係者など、あらゆるリーダーやチームプレイヤーにとって学びの多い一冊としてお勧めです。

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