どん底から這い上がった経営者の軌跡「ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。」(後編)

どん底から這い上がった経営者の軌跡「ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。」(後編)
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湯澤 剛
株式会社ユサワフードシステム

(PHP研究所;ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。)

今回はどん底から這い上がった経営者の軌跡「ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。」(前編)に引き続き、40億円もの負債を抱えた会社の立て直しをした葛藤の日々をご紹介します。

私がワクセルの講演会で湯澤剛氏のお話を聞いたとき、果たして自分が同じ状況に立ったらどうなるか、と想像したのを覚えています。
講演会に感銘を受けて以来、湯澤剛氏の経営理念などをYouTubeなどで探しました。

本や動画を通して知ったことは、危機的状況に対しての特効薬はなく、毎日小さな全身を進めていくことに限るということです。

前編では、苦境に立たされた湯浅氏のエピソードについてご紹介しました。
本記事ではいよいよ、40億円の借金を16年で完済した湯澤氏の経営理念をご紹介します。

『当面策』と『根本策』

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株式会社ユサワフードシステム

前回のの最後では、湯澤氏が3つのルールに基づいて5年間だけ頑張ることを決意したことをご紹介しました。
決意を新たにした湯浅氏が取り組んだことは、『当面策』と『根本策』を同時に進めることでした。

フランチャイズ店の店員による横領が横行する中、人手不足から断腸の思いで目をつむってきた湯澤氏。
店員の横暴な態度には許容し店舗運営を続けつつ、同時に組織の健全化に取り組みます。
目の前の問題に取り組み疲弊しながらも、未来の健全化のための労力と時間を絞り出す決意をしたのです。

時間管理のマトリックスで言えば、『重要度も緊急度も高いタスク』と『重要度が高いが、緊急度が低いタスク』に注力したのです。
満身創痍の店舗運営を続ける傍らで、人材育成のためのタスクをこなすために毎日必ず18時に個別で借りた会議室で作業することを決めました。
単に決意するのではなく、具体的に時間・場所・行動を設定するのは精神的に追い詰められたときに前進すには大切なことでしょう。

成功例を1つ作り、横展開する

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湯澤 剛
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湯澤氏が取り組んだ改善案、それは1つの成功例を作ることでした。
33店舗、すべてのお店の経営を同時に健全化するのは労力や時間が分散され効率的ではありません。

そこで湯澤氏は、1つの健全なお店を作り、その成功をほかのお店に波及させる道を選びました。
モデル店としたのは、居酒屋の『戸塚店』。
自宅に近く、自分の目が行き届くだろうというのが理由でした。

かき集められる資金を投じ、人材育成も 0 から着手します。
ほとんどフリーター状態だった25歳の若者を店長に抜擢し、毎日のようにマンツーマンで対話する中でお店の経営も徐々に軌道に乗りました。

目の行き届くお店を選択したことも功を奏したのでしょう。
『戸塚店』を繁盛するまでにも多くの改題が押し寄せることになりますが、それら一つ一つに取り組むことでやがては理想的なモデル店ができあがりました。
これらのエピソードは、ぜひ「ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。」を読んでみてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。
湯澤氏の講演や本で語られる生々しい体験には、身が引き締められる思いをしました。
しかし、だからこそこれからビジネスの場で生きていく人間にとっても大きな教えになるのではないでしょうか。
どん底から這い上がる意思を「ある日突然40億円の借金を背負う――それでも人生はなんとかなる。」で学びましょう。

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