誰もが自分の中に天才がいる!『天才を殺す凡人』に学ぶ自身の才能を生かす術とは

誰もが自分の中に天才がいる!『天才を殺す凡人』に学ぶ自身の才能を生かす術とは

未来が停滞するとき才能を潰すものが現れる

人間は天才、秀才、凡人の3種類に分かれる。

会社や組織が伸びるとき、圧倒的な才能で組織を牽引するカリスマが現れます。黎明期(れいめいき)、卓越したリーダーシップと想像力で周囲を魅了し、ショーのようにビジネスを展開する天才。
しかし、天才は組織の肥大にしたがい疎まれ、輝きを失いやがてチームを去っていく。
残るは、現状維持を求める凡人と、やがて組織を率いる役目となる秀才。
そういうわたしも現状維持を求める凡人ですが、すべての人に3つの才能があります。

本書でいう才能とは組織の中のひとりを指すのではなく、個人の中にある才能のことも指します。組織でも個人でも、停滞期には大多数を占める凡人の存在があります。そして、天才のあとに続く秀才の存在。
本書で語られるのは、3種類の人間による組織の発展と停滞のせめぎあいと突破の方法論です。

天才を生き返らせる方法とは

「多数決」こそ、天才を殺すナイフとなる

引用:「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」北野唯我 著 日経BP, 2019/01/16

かつて組織を発展させた革新的なアイディアも、守りを固めた組織にとっては無用な異物となる。天才の発想は突破や創造、未来への投資にあるのに対し、凡人は現状維持を求めます。

自分自身に置き換えても、理想の将来や行動を想像しつつも、「とはいっても世間での常識では」と自分で制限をかける経験がある。

天才の行動が未来に向くとき、わたしたち凡人は常識という言葉で変化を拒んでいく。組織に変革をもたらすとき、大多数の凡人と戦いになるという構図は往々にしてある。停滞は多くの場合、天才、秀才、凡人の相互不理解によって起こる。

環境作りは組織作り、鍵は共感力にあり

”秀才は天才に対して「憧れと嫉妬」の両方を持っている
天才の役割とは、世界を前進させることや。そして、それは「凡人」の協力なしには成り立たん。

引用:「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」北野唯我 著 日経BP, 2019/01/16 「ステージ1 才能ってなんだろう」より

天才は組織の前進をもたらすが、壁となるのは凡人の常識です。しかし、天才の掲げる変革は凡人なしには成り立たない。
秀才は組織の安定期に力を発揮するが、同時に天才になれない自分に劣等感を抱えている。

組織は決して同じ性質の人間では成り立たない。3種類の人間による相互理解を深める鍵は共感力が必要です。根回しや話し合いを取り持つことが上手な人は、例外なく共感力に優れている。天才、凡人、秀才を共感力で繋ぐことが組織の前進には必要不可欠である。

誰の中にも才能はある!天才を活かす術を学べ

君の中にも天才はいる。だども、同時に『その天才を殺してしまう秀才』も『凡人』も、自分の中に飼っとる

引用:「天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ」北野唯我 著 日経BP, 2019/01/16 「ステージ3 武器を選び、戦え」より

組織の停滞はやがて衰退を招き、消滅へと繋がります。まわりの人を見てもただ歳を重ねる人は世の中に多くいる。組織と自分自身の才能を活かし、いかに守り育てていくか。

『天才を殺す凡人』はそんな状況を打破するヒントになるかもしれない。
さあ、停滞を打破し前進を。天才を存分に発揮して前進の未来を作りましょう!

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