「空腹こそ最強のクスリ」!30代男性が実践してみた

「空腹こそ最強のクスリ」!30代男性が実践してみた

食べないという健康法

「空腹こそ最強のクスリ」
(参考:アスコム

最近体が重い。昼食後の眠気に耐えられない。なんだか体がすっきりしない。こんな経験はないでしょうか。わたしは30代になってからサプリメントや食事管理などの情報を仕入れては実践していますが、朝からいまいち体の調子が上がらず、仕事のスタートダッシュが切れないという日が続いていました。

特に食事には気をつかい、「どんな食事を取ったら常にコンディションを保てるだろう」と試行錯誤を続けていました。そんなときに出会ったのが『空腹こそ最強のクスリ』(株式会社アスコム、青木厚 著)です。これは従来の考え方である、なにを食べたらいいかではなく「健康のために空腹になる」ことについて書かれています。

具体的な方法として、空腹時間を16時間以上空けるために、1日の食事回数を減らすことが紹介されています。なぜ、空腹時間をおく必要があるのか。実践して感じた効果は、まず空腹時間を空けることにより、自分の課題だったこと(朝のスタートダッシュが切れない等)が解決されました。仕事の効率があがり、プライべートの時間を有効に活用できるようになりました。

実際にわたしが実践した内容と共に、本書で伝えている空腹による健康法ご紹介していきます。

みなさまも空腹を効果的につかい、コンディションを高めていきましょう。

空腹の驚くべき効果

美味しそうなアーモンド

空腹時間をおくとどのような効果があるのでしょうか。まず、あげられるのは内臓への負担軽減です。食事という行為は単に食べものを摂取する行為ではなく、内臓の働きにより食べ物を体内で消化されるまでの行程で考える必要があります。

通常、消化という行為は5時間以上の時間をかけて行われますが、1日3食では食事の間におく時間が短すぎて、内臓に負担が蓄積されます。

とはいえ、16時間以上の空腹時間をおくことに最初はハードルが高く感じるもの。そのため本書では生活リズムや空腹時間の過ごし方など実践的な内容が詳細に語られています。

まず16時間の空腹時間についてですが、これは睡眠時間を含めることで簡単にクリアできます。たとえば、18時に夕食を取り終えた人なら翌日の朝10時には16時間が経過していることになります。

また空腹時間を毎日16時間以上おくことがむずかしい人は、週に1回でも効果があるとのことです。週末など時間に融通が利くタイミングで実践すると、意外と簡単に達成ができます。慣れてくると、満腹な状態の方が違和感を感じるほどです。

また、空腹時間に食べていいものも存在します。アーモンドは摂取してもいい食べもののひとつです。食物繊維やビタミンE、亜鉛やマグネシウムなどが豊富で、このあと紹介するオートファジーを活性化する不飽和脂肪酸も多く含まれています。

空腹時間を16時間おくことで得られる大きな効果のひとつが「オートファジー」です。これは空腹状態がつづくことで、体内のミトコンドリアの働きにより老化した細胞が新しい細胞に生まれ変わることをいいます。古い細胞が入れ替わるため、病気の抑制や体が若々しく保たれる効果が期待されます。

アメリカの医学界の研究でもオートファジーの効果は、体重や体脂肪の減少に加え糖尿病予防、がん予防、心血管疾患、アルツハイマーの予防に効果があることがわかってきています。(参考:MLBライフサイエンス

実際、著者である青木氏は舌がんになったあと、あらゆる論文を読みたどり着いたのがこの空腹での健康法だと語っています。

30代の男性が実録してみました

体重計の数字

本書を参考に、わたしも実践することにしました。

1日1食にした際、体調の変化のほかに体力の衰えがないかも調べようと思いました。立証方法を思案した末、ジムへ行きベンチプレスを測定。最大でどれくらいの重さが持ち上げられるかを検証しました。少しでも正確な数字を把握するため数日間の平均を記録。その結果、ベンチプレスは最大で 75 キログラムあがりました。体重は開始時点で 73.1 キログラム。これがどのように変化するでしょう。

わたしが意識したのは「なにも食べない時間を睡眠時間を含め16時間つくる」、「仕事に支障がある空腹を感じたときはアーモンドを食べる」ことです。また自分の場合は仕事上、生活リズムが不規則になりがちで、16時間の空腹のあとすぐには食事ができないことが多々あります。

そのため、ゆで卵を持ち歩き、空腹時間が終わったときに速やかに食べるようにして空腹をまぎらわせました。また、本書によると筋力の低下を防ぐために可能な限り階段を利用することとあったため、出退勤はエスカレーターの使用を禁止しました。

1か月後。

最初こそ食事を取らないため、アーモンドを食べ過ぎてしまう日がありましたが、徐々にその頻度も減らしていくことができました。

空腹時間を16時間以上とり体感したこと。

  • 昼休み後に眠くならない。食事を取らないことにより血糖値が安定しているため、日中の集中力も増加したように感じます。
  • 睡眠の質をSleep Cycleというスマ―トフォンのアプリで計測した結果、安眠率が5%ほど向上しました。実際、朝の目覚めがすっきりすることを体感しています。
  • 体重は73.1 キログラムから72.9 キログラムと若干の減少。
  • 筋力はベンチプレス 75 キログラムと維持できておりました。体力に大きな衰えは感じませんでした。

体感として、肌つやがきれいになったと感じます。

空腹は心身の健康を高める

わたしが実践した方法は、『空腹こそ最強のクスリ』を自身の生活スタイルに合わせて行いましたが、本を読むとより詳細な実践方法が学べます。幼いころからしみついた食生活の習慣を変えるのは、心身的にたいへんなことかもしれません。

それでも、体の調子を整えたい、食事方法を工夫しても健康面での効果がわからない、体調を向上させ仕事のクオリティをあげたいと思う方はまず本書を読んでみてはいかがでしょうか。

タモリさんやビートたけしさん、ダレノガレ明美さんなど多くの著名人が1日1食で生活しているそうです。もしかしたら彼らの活躍の裏には、空腹時間をつくることによるオートファジーの効果があるのかもしれません。空腹というクスリで、身も心も健康的に保ち生活や仕事のクオリティをあげていきましょう。

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