少し懐かしい本を読みなおしました。水野敬也さん著「夢をかなえるゾウ」。
学生時代にこの本に出会い、毎日の習慣を少しずつ変えていこうと靴を常にそろえることを意識しました
（飲み会の時に靴をそろえていたら、「几帳面すぎ！」と友達からツッコミをうけたり・・・）。
社会人になって読み返し、自分はどれくらい毎日の習慣を意識しているかな、と考えます。
元メジャーリーガー松井秀喜選手の座右は、
「心が変われば行動が変わる 行動が変われば習慣が変わる 習慣が変われば人格が変わる 人格が変われば運命が変わる」
だそうです。
ハイレベルなパフォーマンスを求められるプロ野球の世界において、20年も結果を残し続けたのは習慣の力が大きいのでしょう。
社会人として改めて人生を変え、結果を出したいと考えるなら、是非お勧めする本です。
ガネーシャ式、人生を変える習慣
「夢をかなえるゾウ」は平凡な自分に嫌気のさした青年と、ゾウの姿をした神様ガネーシャが出会うことからはじまります。
物語の主人公は人生を変えることを願いながらも、生活を大きく変えることなく過ごしてきた若者です。
そんな青年にガネーシャは毎日課題をだし、それをこなすことで人生を変えていけると言います。
ガネーシャが出す課題は主人公だけに向けたものではなく、読者に向けて出されている宿題でもあります。
課題はひとつひとつは決して難しいものではありません。
しかし、毎日着実にこなすことで人生を変える可能性を秘めた習慣です。
「夢をかなえるゾウ」をガネーシャが出す課題を、すこしだけご紹介しましょう。
靴をみがく
みなさんは普段、自分の靴をどれだけみがいているでしょうか。
ガネーシャの最初の課題は「靴をみがく」です。
成果を出している営業ほど、自分の靴はピカピカに磨き上げられています。
本当に一流の人間は道具に大切にするのです。
仕事をするうえで大切な道具のひとつ、それは靴です。
自分の仕事を支えてくれる道具に感謝すること。
また、それを行動に表す素直さが大切だとガネーシャは言います。
感謝と素直な心は成功者がもつ大きな武器です。
まずは玄関にき、自分の靴をきれいにすることから始めましょう。
会った人を笑わせる
日本人はよく「空気を読む」といいます。
空気、つまりは場の雰囲気のこと。
雰囲気を大切にする日本人だからこそ、周囲の雰囲気は心地いいものにしたいですね。
ガネーシャは空気を明るくするためにも、笑いが大切だと説きます。
自分が明るい雰囲気でいると、気分が伝染して相手も楽しい気持ちになる。
それは人間関係の作るうえでも大切なことです。
また、成功者ほど大きなトラブルをユーモアたっぷりに楽しみ、切り抜けるもの。
アメリカのレーガン元大統領が暗殺されかけた時のこと。
体に銃弾を受けたレーガンは緊急搬送された病院で医師にこう言ったそうです。
「君たちが共和党（レーガンの所属する党）の支持者であることを祈るよ」
コロナ禍により暗い雰囲気になりがちな昨今ですが、ここは明るい雰囲気をだす努力をしてみましょう。
人間関係が好転し、人生を変えるきっかけとなるかもしてません。
トイレ掃除をする
トイレをきれいにするのもまた、結果をだしているひとに共通している特徴です。
トイレは通常なら建物のすみに置かれるものです
ところが、ホンダの創業者である本田宗一郎はトイレを工場の中央に設置したそうです。
トイレを真ん中に置くことでみんなの目を光らせてきれいにする、という意図があったとのこと。
街を見回すと、繁盛しているお店はトイレが清潔です。
逆にあるコンサルト会社の敏腕社員に言わせると、トイレが汚い店舗は経営に行き詰まることが多いそうです。
トイレは店の顔といわれるくらい、経営の状態を表すもの。
まずは自分の家のトイレをきれにしましょう。
少し早めに出社して会社のトイレをきれいにしてみるのもいいかもしれません。
経営が伸びている会社の社長で、トイレ掃除を習慣にしている人も少なくありません。
一日の始まりや終わりに、感謝を込めて便器をみがいてみましょう。
一歩を踏み出す習慣の力
いかがでしたでしょうか。
本の中で青年はガネーシャの課題を一つずつこなし、やがて自分の人生を変えるきっかけを掴みます。
ひとつひとつは小さなことでも、積み重ねた習慣はやがて大きな変化をもたらします。
それは決して本の中での出来事ではなく、実生活についても言えることです。
そんな些細なことで、などと思わずまずは素直な心をもち一つ一つの課題を実行しましょう。
物語の中で課題の効果に疑いをもつ主人公に
「成功しないための一番重要な要素はな『人の言うことを聞かない』や。」
（参考：飛鳥新社、水野敬也著「夢をかなえるゾウ」）
習慣は人生を変える大きな力になります。
それを支えてくれるのは素直な心なのかもしれません。
「夢をかなえるゾウ」、ガネーシャの課題をこなしながら、自分の変えるきっかけを掴みたいですね。
